三代目春団治師匠とタクシーで

<今日のメモ>
桂弥っこさん。吉弥師匠のお弟子さん。吉弥師の育て方は「何回同じこと言わすねん!」と言わないそう。同じことでも何度も同じテンションで注意する。なかなかできることではありません。
<今日の仕事>
シン・フクマル「茄子の子」「寝床」(弥っこ師「打飼盗人」)
<今日のワンカット>
三代目春団治師匠について東京に行った時のこと。
帰りのタクシーで品川駅に向かっていた。
事前にスタッフの方や奥様と相談して、師匠が歩くのを少しでも少なくするために、新幹線側に着けてもらうことにしていた。
品川駅が近づき、「新幹線側に着けてください。」と言うと、「ぐるっと回ったらいいですかね?」とちょっと不安そう。
「そこを曲がって駅の反対側に出てください。」と指示すると、「えっっ?・・どこですかねー?」とか言っている間に、線路の反対側に曲がる交差点を過ぎてしまった。
そこからぐるーーーっと大回り。
三代目師匠「どうした?駅が見えてるじゃないか。」
福「申し訳ございません。あの、新幹線側に着けてもらおうと思いまして。。」
三代目「来るときはもっと近かったじゃないか!」とだんだんイライラモードに。。
とにかく早くついてくれ、と願うのもむなしくどんどんメーターが上がっていく。
もちろん、仕事先からタクシーチケットはもらっているのだが、三代目の機嫌は悪くなるばかり。
やっと新幹線側に到着すると、ひとこと
「行きよりも7回メーターがたくさん上がったから、今から主催の人に電話して謝りなさい!」

#桂福丸

2021年10月05日 | Posted in 福丸ブログ | | No Comments » 

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